聖書には最も大切な戒めとして『心を尽くし、…思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい』『隣人を自分のように愛しなさい』とあります。 隣人を愛することはわかりますが、神を愛するとは具体的にはどのようにすることなのでしょうか |
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これは律法の専門家がイエス様を試そうとして『律法の中で、どの掟が最も重要でしょうか』との問いに対してのイエス様のお答えです。 『「心を尽くし、…思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。これがもっとも重要な第一の掟である。第二もこれと同じように重要である「隣人を自分のように愛しなさい」』 ここで大切なのは、第一、第二と順位をつけたのではなく、第一も第二もともに重要で、まるでコインの裏表のようにこの二つが神様の御心を表しているということです。 神様を愛するとは、抽象的なことではなく隣人を愛することで確認され、隣人を愛することは神様を愛することなしにはできないからです。 この法則は聖書の基本的な主張です(神様との人格的な交わりを伴侶との間で確認し[創世記1・3章]、いと小さい者への奉仕が神様への奉仕なのです[マタイ25章31〜46節、ヤコブ2章])。 神様を崇め・信じることには、隠れたところで隠れたことを見ておられる神様との関係ですが、そこから押し出されて具体的な隣人に向かう、それがイエス様の教えの本意です。 |