祝祷とは何ですか、聖霊の親しき交わりとはどういう意味でしょうか。 | |
「祝祷とは、礼拝式の最後などで牧師が会衆に神様の祝福を祈ることです。 祝祷と書きますので祈りのように思われますが、人が神さまに向かっての祈りではなく、神様から会衆に向って発せられる祝福の宣言です。教会によっては礼拝式次第の最後を「祝福・派遣」と記しているところもあります。 祝祷には以下のようなものがあります。 民数記 6章24〜26節(アロンの祝福) 「主があなたを祝福し、あなたを守られるように。主が御顔を向けてあなたを照らし、あなたに恵みを与えられるように。 主が御顔をあなたに向けて、あなたに平安を賜るよう」 エフェソの信徒への手紙 6章23〜24節 「平和と、信仰を伴う愛が、父である神と主イエス・キリストから、兄弟たちにあるように。 恵みが、変わらぬ愛をもってわたしたちの主イエス・キリストを愛する、すべての人と共にあるように」 テサロニケの信徒への手紙一 5章23〜24節 「どうか、平和の神御自身が、あなたがたを全く聖なる者としてくださいますように。また、あなたがたの霊も魂も体も何一つ欠けたところのないものとして守り、わたしたちの主イエス・キリストの来られるとき、非のうちどころのないものとしてくださいますように」 テサロニケの信徒への手紙二 3章16節 「どうか、平和の主御自身が、いついかなる場合にも、あなたがたに平和をお与えくださるように。主があなたがた一同と共におられるように」 ヘブライ人への手紙 13章20〜21節 「永遠の契約の血による羊の大牧者、わたしたちの主イエスを、死者の中から引き上げられた平和の神が、御心に適うことをイエス・キリストによってわたしたちにしてくださり、御心を行うために、すべての良いものをあなたがたに備えてくださるように。栄光が世々限りなくキリストにありますように」 代表的な祝祷は、コリントの信徒への手紙二 13章13節です。 「主イエス・キリストの恵み、神の愛、聖霊の交わりが、あなたがた一同と共にあるように」 私たちは神様を「父、子、聖霊」の三位一体の神様として告白していますが、祝祷は順序が違います。先ず子なるキリスト、次に父なる神、最後に聖霊の神の祝福を祈ります。 「主イエス・キリストの恵み」はわかります。キリストによってもたらされた恵み。 「神の愛」キリストお送りくださり、私たちを支配している神の愛。 「聖霊の交わり」とは、聖霊なる神様との融合というものではなく、聖霊が弁護者としていつもかたわらにいて私たちに働き掛けてくださり、わたしたちもそれに応えると言う交わりです。 この「父、子、聖霊」の祝福があなたがた一同と共にあるようにと宣言されるのが祝祷です。 |