灰の水曜日、レント(受難節)について教えてください | |
イエス・キリストの苦しみと十字架を特別に覚える期間があります。イースター(復活祭)の前、日曜日を除く40日間です。その期間を「レント(本来は「春」の意味)」、「受難節」、「復活前節」、「四旬節」、「大斎節」などと呼びます。 レントは、キリストの苦しみと十字架の死を覚える時、また悔い改めの時として贅沢な食事を控えるといったこともありますが、キリストの苦しみを覚えて私たちに何ができるかを考える時でもあります。 また、古代教会では洗礼式は年に1度イ−スターに執行していましたので、洗礼の準備の時として守られ、信仰の訓練や学びの時でもあります。 そのレントが始まる日が「灰の水曜日」です。日曜日はキリストの甦りを記念し喜ぶ日ですので、日曜日を除いた40日(日曜日を入れると46日間)をレントの時として守り、始まるのは毎年水曜日です。 前の年の「棕櫚の日曜日」に持ち寄られた棕櫚の葉を燃やし、その灰を人々の額につけます。「灰」を用いるのは、聖書では悔い改めや悲しみのしるしとして灰が用いられ、また人が最後は灰になることを象徴するからです。 祝日には「固定祝日」と「移動祝日」があります。 クリスマスは「固定祝日」で、毎年12月25日です。 イースターは「移動祝日」です。「春分の後の満月の次の日曜日」がイ−スターで、毎年日が変わります。 ですから「灰の水曜日」も毎年変わり、2013年は2月13日、イースターは3月31日です。 |